- 編み物は算数を体感できる!
- 指先を使うから「脳」を活性化できる!
- 編み物は「算数脳」を育む!
【編育】保護者の方、指導者の方へ
小学生くらいのお子様が、実際に作品を作りながら「算数」と「編み物」を学べるお手伝いが出来たらと思い、キッズ向けの「あみものさんすう」シリーズを始めます。
学校ボランティアの方、お家でお子さんに教えたい方、が利用していただけたら嬉しいです。
- この作品で学べること
- くさり編み
- 10までの数をかぞえる(10進法の基礎)
他にも、10目で輪を作ったときに「フリーのくさり目が9目になってしまう」という、「算数」のちょっとややこしい部分が出てくるので、「あれ?」と思ってくれると考える力が育ちます。
その「あれ?」がちょっとすっきりする作り方も紹介します!
用意するもの
材料
●好きな毛糸2種類
すべり過ぎず扱いやすいのでウール100%の毛糸をおすすめします。
子どもの手でも編みやすいのは太い毛糸です。
かぎ針で8号から10号くらいで編む毛糸で、色の違う毛糸を2玉用意してください。
●2cmくらいの好きなボタン1個
お花の真ん中部分に、つけるボタンです。
ちょっとくらい上手くいかなくても、ボタンを付けちゃえば可愛らしい仕上がりになります。
ただの「練習」だけじゃなくて、実際に使える作品を作ることで、達成感を感じさせてあげてください。
私が、小学校にボランティアで教えている時は、ただのヘアゴムでも、髪が長くない子でも、「アクセサリーを作った!」ことが✨とてもうれしそう✨でした。
※毛糸で留めつける場合は、糸を通すための穴が大きいものの方が良いです。
穴の小さいボタンの場合や、毛糸用のとじ針(道具の項参照)が無い場合は、手縫い用の糸と針で完成品に取り付けてください。ボタン付けが難しいお子様の場合は、選ぶボタンを足つきボタンにしてください(道具の項参照)
●ヘアゴム1個
お好みのヘアゴムでよいです。輪になっている状態にしておいてください。
道具
●かぎ針
毛糸にあったかぎ針を用意してください。
毛糸の太さにあったかぎ針なら、何でもよいですが、はじめてさんなら片側にのみ「かぎ」のついているものをおすすめします。
編み針の両端に「かぎ」がについている「両かぎ針」は、途中でどっちで編むのか混乱してしまうかもしれません。
●糸きりはさみ
毛糸が切れれば、何でもよいです。
工作用のはさみでもよいですが、大きすぎるものは扱いにくいのでやめましょう。
●とじ針
糸端の始末や、ボタンをつけるのに使います。
糸端の始末は、かぎ針でもなんとかなりますが、作品を美しく仕上げるのには必要ですので、買っておいたほうが良いです。
かぎ針とセットになってケース付きのものが売っていますので、一度にそろえられて便利です。
【お道具集】編み物のコスパを上げるおすすめのお道具集 手編みコスパルカ☆ (itokichi-style.com)
※ボタンを毛糸でつける場合は、ボタンの糸を通す穴に通る細さの針も用意してください。
とじ針を使うのが難しいお子様には、「材料」のボタンを足つきボタンにして、手で通す方法もあります。
オリジナルアクセサリーの作り方
【作り方】
①くさり編みの作り目を作る
②くさり編みを10目編む
③1枚目の花びらを編む。
④2枚目以降の花びらを編む。
⑤2個目の花を編む。
⑥2個の花をつないでボタンを付ける。
⑦輪ゴムに結び付ける。
【動画】くさり編みの作り目を作る
さいしょは、「くさりあみ」をあむための わっかをつくるよー(^^♪
かぎばりをつかわないでつくるから、ちょうせんしてみてねー✨
【保護者の方、指導者の方へ】
作り目の方法はいろいろありますが、かぎ針を使わない方法を紹介します。
作り目は、かぎ針がとおり糸はしを引っ張って輪の長さが調整できればOKです。
【動画】くさり編みを10目編む
いよいよ「くさりあみ」の チャレンジ☆
あせらず、ゆっくり やってみてね(^^♪
あみめの 大きさが そろわなくても ダイジョーブだよー!
【保護者の方、指導者の方へ】
くさり編みを10目つくります。
「10」という数を、編みながら体験することができます。
「10」は、10進法では桁があがる数字で、最初に学ぶ大きな数になります。
小学校でも1年生でじっくり教育されますが、簡単なようで奥が深いのでしっかり体験させてあげましょう。
【動画】1枚目の花びらを編む
「くさりあみ」はできたかな(・・?
さいしょのめ につないで 花びらのカタチにしてみよう!
あれ? 10め あんだのに 9め になっちゃった?
【保護者の方、指導者の方へ】
「10」が、「9」から「1」増える数字であることを体感できます。
【10目で花びらを1枚作ること】で、【「10」で位が一つ上がること】の類似体験をしてもらっています。
【もしも、余裕があれば・・・!】
「1」と「10」の花びらのくっつけることで、フリーのくさり目は9目になります。
花びらを「奇数」にすることで、「5番目のくさり編み」が縦になります。
これにより、花びらが少し、大きく開く感じになります。
もしも「偶数」なら、縦になるくさり編みがないので、花びらは細い形になります。
また、「偶数」のくさり編みでつくる花びらは、1目1目の大きさが揃っていないと、いびつな形の花びらになります。
少し大きいお子様でしたら、「奇数」と「偶数」の違いも この機会に体験してみてもよいですね。
【動画】2枚目以降の花びらを編む
1まいめの 花びらは できたかな(・・?
ここからは、おなじことの くりかえしだよー!
でも、ちゅういして!
2まいめからは 9めだけ あめば 1まいめとおなじ大きさになるよ☆
ちょっと ふしぎでしょ(・・?
【保護者の方、指導者の方へ】
1枚目は「10」目編んだのに、2枚目以降は「9」目編みます。
「なんで~?」って思ってくれたら、「やったー」って感じです。
これは2枚目以降を引っ付けるところが1枚目の花びらの「1」と「10」なので、2枚目以降の花びらのとっては無い数字なのです。「0」にくっつける感じですね。
この、ややこしい感じを体験してもらいましょう。
「答え」は出ないかもしれませんが、作品はできるので大丈夫です。
白い花は、別の作り方で編みますので、少しはすっきりするかもしれません。
【動画】2個目の花を編む
2コめのお花は、ぜんぶの花びらを 10めずつの「くさりあみ」でつくってみるよ☆
1コめのお花との ちがいが わかるかなー(・・?
「かたち」も ちがってくるね!
【保護者の方、指導者の方へ】
すべての花びらで、くさり編みを10目編んでいます。
1枚目と花びらと同じ大きさにするには花びらごとの1目めに10目めを引き抜きます。
「10」のかたまりが5個できるので、50目で出来上がっています。
【動画】2個の花をつないでボタンを付ける
かわいいお花が2つできたかな(・・?
2つのお花をくっつけて、もっとかわいくしてみよっ☆
まんなかが うまくできてなかったり、花びらの大きさがいろいろだったり していてもダイジョーブ!
ボタンをつけたら、ステキになるよ!!
【動画】輪ゴムに結び付ける。
ヘアゴムにできたお花をむすびつけて!
じぶんでつくった オリジナルヘアアクセサリー の できあがり💕
【保護者の方、指導者の方へ】
今回はヘアゴムにつけて、ヘアアクセサリーにしていますが、手持ちのトートバッグにつけたり、ストラップにしたり、いろいろ活用してみてください。
【動画】ワンランク上の仕上がりにするには…(アイロン)
もっとステキなお花にするには、アイロンをかけるとよいよ。
アイロンは おとなの人と いっしょにやってねm(__)m
【動画】ワンランク上の仕上がりにするには…(ヘアゴムにつける)
もっともっとステキにするには、うらがわもきれいにするとよいね。
でも、かなりむずかしいから、さいしょはむすぶだけから はじめたほうがよいよ。
【保護者の方、指導者の方へ】
できたお花をヘアゴムに結びつけるだけでは、壊れるのも早いです。
ボンドで留める方法もありますが、見た目がきれいなのは縫い付ける方法です。
ただ、集中しないとほかの糸を拾ってしまったりして、最後の最後に失敗してしまいます。
「こんなほうほうもあるよ」って感じで紹介しておきますが、実際は毛糸の扱いが上手になってからが良いと思います。
この動画も途中で失敗していますので、動画が途中になってしまいました。スミマセンm(__)m
この記事が一緒に編み物を楽しめる「力」と「知恵」になれますように!
「算数」って、なんだか机に座って教科書を開くお勉強の代表のようなイメージがあります。
でも、実際は生活を楽にする知恵袋のようなものだと思います。
生活の知恵を思いついた賢人が、「便利だからみんなに教えてあげよー」って気持ちが始まりだと思います。
そんな雰囲気で、算数を身近なものに思えるきっかけのひとつになったらいいなぁ、とこの記事を書きました。
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