手編みのセーターのコスパを上げてくれる「5つの力」とは?

画像引用:illustAC 作者: ayakonoさん

手編みもDIYの一つ。

自分のものを自分で作るって「節約する」ためにやるものだと思っていました?

「あれっ手編みって結構お金かかるな?」って思っていますか?

そうなんです。
編み物って時間もかかりますがお金もかかります!

1着10万円を超えるような出来上がりでないと、かかった時間は「最低賃金」にもならないことが多いです。

そんな上質な作品を作るには「5つの力」が必要です。

「手編みのセーターのコスパ」についてですが、ここでいうコストパフォーマンスとは1枚のセーターとしての「費用対効果」のことです。

  • 「大切な人を思って作った。」
  • 「大切な人に作ってもらった。」
  • 「単純に編む時間が楽しい。」

これらを否定することではありません。

物を作り上げる喜びはさておいて、「1枚のセーター」としての

  • 出番の回数
  • 着心地
  • おしゃれ度
  • お気に入り度

などを含む「金銭的な価値」のことを示しています。

言い換えると、
「大好きな楽しい時間」「手編み」かどうかは関係なく
より楽しいものにしてくれる「セーター」であるか?
という価値観のことです。

その価値観において「かかった費用(時間を含む)」に対して「コストパフォーマンスが良い」ものを作り上げるのに必要な力のお話です。

コスパを上げる力とは

  1. お金
  2. 技術
  3. 知識
  4. 経験
  5. 時間

の5つです。

セーターを編むことを無駄にしないためには、この5つを知ることが重要です。

それを知って、自分にも編める「コスパの良いセーター」を模索していくことが出来るのです。

1.お金 ~ある程度のお金をかけないと良いものはできません~

画像引用:illustAC 作者: ももねさん

まずお金をかけないと良いものはできません。

趣味の手編みにかかるお金は

  • 毛糸代
  • 道具代
  • 編み図(本)代

くらいです。

毛糸代は最重要

特に毛糸は妥協できません。

毛糸の質が悪くては、着心地の良いセーターはできません。

着心地は、着用するものの価値を上げる重要な要素です。

  • ごわごわする
  • 静電気が起こる
  • 毛玉ができる
  • 重い
  • 寒い(暑い)
  • 手触りが悪い

これらの着心地に関係する部分は「毛糸」による要因が大きく、「安い」毛糸ではなかなか防げません。

上質な毛糸の超特価販売でも出会わない限り、
「毛糸」にはある程度のお金をかけなければ、「セーター」の価値は上げられません。

逆に、毛糸以外のものはあまりお金がかかりません。

手編みの道具のそのほとんどは、一度買ったら長く使えるものです。

一度使ったらすぐに捨てるような、「消耗品」はほどんどありません。

道具代は消耗品は少ないので、続ければ資産が増えるようなもの

代表的な手編みの種類

  • 棒針
  • かぎ針

他に
アフガン編み、タティングレース、ヘアピンレースなどがありますが、
セーターを作る技法としては、一般的でないので「棒針編み」と「かぎ針編み」について考えてみます。

まず、一番重要な道具である「編み針」についてです。

●「棒針」の場合

  • セーターを編むには号数違いが必要となってくることが多い。
    • ほとんどの場合2種類の太さの針が必要となります。
  • デザインによっては4本針や輪針なども違う形の編み針も必要になってくる。

 

●「かぎ針」の場合

  • 1枚のセーターには1つか2つの号数で足りることが多い

 

●棒針でもかぎ針でも、編み針は一度買えば壊れることはほとんどなく、長期間使い続けられます。

 

他に必需品の道具として

●セーターを編む時の必需品は

  • とじ針
  • まち針(or段数マーカー)
  • 製図用紙(実寸大の型紙を作る紙)
  • フォークピン
  • アイロン
  • アイロン台(大きいものの方が良い)

があります。

↓道具の種類について「ちょっと何言ってるかわかんない」ってかたはこちらをご覧ください↓
お道具集 | 手編みコスパルカ☆ (itokichi-style.com)

この5つは、美しい仕上がりのためには必要です。

とじ針 と まち針(or段数マーカー) が必要なのはなんとなくわかると思いますが、製図用紙以下はわからない方もいらっしゃるかもしれません。

手編みで編んだ場合、きちんとゲージを取っていても、編み図通りの寸法に編みあげることは なかなか難しいです。

そこで実寸大の型紙に編地を載せて、フォークピンで形を調整しながら固定し アイロンをかけて編地を整えます。

アイロンはスチーム(蒸気)が出るものであれば 家庭で使っているもので充分です。

ですが、アイロン台は身ごろ等のパーツを広げて載せることが出来る大きいものが良いです。

私のアイロン台(かなり古い)

大きいアイロン台は値段が高いので、工夫して代用も可能です。

【アイロン台の代用方法】
広い机などに綿布を重ねる

【注意点】
アイロンの熱や蒸気が机に伝わるので工夫が必要。
編地がしっかり固定できるようにする。(フォークピンがしっかり刺さる)

他にもあった方が良いもの・・・

  • 糸きりハサミ
  • 目数リング(棒針編みの場合)
  • 棒針キャップ(棒針編みの場合)

もあった方が良いです。

毛糸は、普通のカットハサミでも切れますが、編む時専用の糸きりハサミはあった方が便利です。

目数リングは棒針編みの時に目数を数える際、とても便利です。
違う色の糸で輪を作って代用できますが 安いので買った方が良いです。

棒針キャップも輪ゴムなどで代用することもできますが、安いので買った方が良いです。
かわいいのもありますよ💕

他にも、便利な道具はたくさんありますが、代用品だとしても必要になってくるのはこれくらいです。

棒針の方が、そろえる針の種類も多いですし、必要な道具も多いですね。

編み図(本など)は、長く使える定番から揃えていく

あと一つ、お金がかかるのは編み図です。

編み図が載っている編み物の本は、文庫本などに比べたら高めです。

一概には言えませんが、一冊1,300円以上はすることが多いです。

参考写真などはカラーで載っていますし、本の大きさも大きいですし、紙も丈夫ですからね・・・。

それを考えると、かなり割安だと思うんですよね。

「白黒」「小さい字」「破れやすい紙」の 編み物の本は安くても欲しくないです💦

手元に印刷した本があると、編みながら手軽に調べることもできるし 書き込みもできるので紙の本がおススメです。

編まなくても、見ているだけで物語性を楽しめます💕。
次々に新しい視点の本が出てくるので、たくさん欲しくなりますよー✨。

本格的なセーターを編む場合にあった方が良い本は以下のものです。

  • 基本的な編み方の本
  • 基本的なセーターの編み方の本
  • 編みたいデザインのセーターの本
  • 模様編み集

久しぶりに昔買った本をめくると、今をときめく女優さんが載っていたりするのも楽しい発見です。

●紙の本の便利な点

  • 自分のメモなどを書き込みできる
  • 毛糸の種類や風合いがイメージできる
  • パラパラとめくっていると自分の欲しいセーターのヒントになる
  • サイズ調整の方法が確認しやすい
  • デザインは古くてなっても模様編みは活用できる

お金はかかります。

2.技術  ~当たり前ですが、ある程度の技術は必要です~

画像引用:illustAC  作者: hosonoさん

当たり前ですね・・・。

技術の足りないセーターが10万円を超える価値になるはずがありません。

最低でも、下記の技術は必要です。

  • 美しい編地にする技術
    • 目が揃っている
    • 糸が割れていない
    • 間違えている箇所がない
  • セーターに必要な技術
    • 増やし目、減らし目が綺麗にできる
    • 「とじ」「はぎ」が綺麗にできる
    • アイロンが綺麗にかけれる
  • 棒針の場合
    • 引き返し編みが綺麗にできること
    • ゴム編み止めが綺麗にできること

美しい編地を作れる技術がある

デザインが個性的であれば、美しい編地でなくても10万円の価値の手編みのセーターを作れるのかもしれません。

でも、古くから愛されてきた伝統のセーターを丁寧に編み上げられたセーターの方が、物質的な価値は上げやすいです。

長く愛されてきたデザインにはそれだけの理由があり、自分も長く愛用できるセーターになることでしょう。

そんなセーターは、ひと目ごとの大きさや、ひと模様ごとの大きさが揃っているほうが、美しいセーターになります。

  • 例えば細い糸を3本よってある2本だけを拾っていて、1本編み残している
  • 幾何学的に並んだ模様が1個だけ間違っている

などの失敗は、意外と目立つものです。

試しに私が編んだ棒針りの模様編みを見てみましょう💦

使用糸は百均のウール100%の毛糸です。

我ながら、下手だなぁ💦

これは、2目2段の鹿の子(かのこ)編みです。
アランセーターにもよく出てきます。

「鹿の子編み」は棒針編みの模様編みですが、単純なので簡単です。
簡単ですが、難しい・・・。
慣れてきてリズムで編み始めると「うっかり」間違えてしまいます。
そして、意外とそろわないデス。

模様編みが上手く編めるかどうかの登竜門のようなものだと思います。

表編みと裏編みを2目ごとに繰り返して編んでいきます。

↓字で表すとこんな感じ↓

表表裏裏表表裏裏表表裏裏表表裏裏
表表裏裏表表裏裏表表裏裏表表裏裏
裏裏表表裏裏表表裏裏表表裏裏表表
裏裏表表裏裏表表裏裏表表裏裏表表

編んでいる時の気分や体調が違っても、ゲージが狂うことなく編める技術は、高価値のセーターを作れる力です。

これを持っている人はすごい!!

↓鹿の子編みの編み方を紹介したブログをリンクさせていただきました↓
かのこ編み種類とアレンジ方法 | KNITLABO BLOG
丸安毛糸株式会社さんのブログです。

編むのが上手ければ、仕上がりが綺麗ってわけじゃない

四角く平らに編んだ編地が綺麗なだけじゃ、美しいセーターは作れないです。

セーターは人間の形に合わせて、増やし目や減らし目があります。

出来上がりの姿を想像しながら、糸を引く力を微調整して穴が開いたりしないように自然な増やし目や減らし目ができる必要があります。

編んだパーツをつなげるための「とじ」「はぎ」の技術も重要です。

  • 目立たない
  • 引きつらない
  • 着用時のバランスも考える

基本的な「とじ」「はぎ」が出来たとしても、着用したときにその部分だけ伸縮の度合いが違うので、きつく締めると見た目や着心地が悪くなります。

反対に緩すぎると、「とじ」「はぎ」の場所がほころびたようになってしまいます。

編地や毛糸に合わせた微妙な手加減が必要です。

棒針の場合、「引き返し編み」「ゴム編み止め」が綺麗にできること

棒針でセーターを編む場合、ややこしくて躓きやすい技術は「引き返し編み」「ゴム編み止め」です。

厄介なことに、定番の形のセーターにはよく出てきます。

しかも出番は少なく、覚えたころには終わります。

ほどいてやり直すことさえ、ややこしくて難しいです💦

引き返し編み

「引き返し編み」は肩下がりなどでよく使われる編み方です。

理解して編めるようになるまでは、難しく感じる編み方で、穴が開いたりします。

身体のラインに美しく寄り添うセーターには、引き返し編みは必要になってきます。

私は上手くできません💦

ハマナカ株式会社さんの「amuusejp」というYouTubeチャンネルで紹介されているのでリンクを貼ります。

ハマナカ株式会社提供 amuusejp

ゴム編み止め

「ゴム編み止め」はセーターの裾や首元、袖先で出番があります。

難しい点は、糸を通す順番もですが、手加減にもあります。

  • 緩すぎるとカッコ悪くなる
  • 締めすぎると引きつる
  • ゴム編みの伸縮に合わせる

こちらもハマナカ株式会社さんYouTubeチャンネルから「2目ゴム編み止め(わ編み)」のリンクを貼らせていただきます。

ハマナカ株式会社提供 amuusejp

3.知識  ~ゲージ調整・サイズ調整ができる知識が必要です~

画像引用:illustAC 作者: 白いねこねこさん

 

  • パツパツ
  • ダボダボ

せっかく編んでも、サイズの合わないセーターは残念なセーターです。

似合わないってわかっているセーターは着ないですよね。

サイズのあったセーターを作る場合、サイズ調整が出来る必要があります。

 

編み図から原寸大の型紙を起こせるだけの知識が必要です。

 

さらに言うなら、

採寸

原型を起こす

編み図のデザインの型紙を起こす

自分のゲージに合わせて目数を算出する

型紙に目数や段数を記入する

が出来るとなお良いです。

私は本を見たら思い出すかも・・・いや無理かもってレベルです。

アイロン仕上げの時、原寸大の型紙が狂っていては元も子もありません。

 

独学で学ぶのは大変なので、

  • 教室に通う
  • 通信講座を受ける

ことをお勧めします。

教室に通う場合は、原型の起こし方を教えてもらえるか講師の先生に確認してくださいね。

↓日本ヴォーグ社の通信講座です↓
https://school.nihonvogue.co.jp/index.html

↓日本手芸普及協会の通信講座です↓
https://jhia.academy/index.html

4.経験  ~手編み初心者がいきなりセーターを編むのは難しいです~

画像引用:illustAC 作者 キササゲさん

初心者がいきなり上手く仕上げられることはまず無いです。

編み図から「かかる時間」「簡単・難しい」を判断できるようになるには、経験が必要です。

【技術】の項でも書きましたが、簡単そうに見えて難しい模様や、難しそうに見えて簡単な模様は、実際に編んでみないとわからないです。

10万円の仕上がりのセーターを作れるようになるには、その一枚のために数々の経験が潜んでいるのです。

「アラン模様のセーター」が上手に編めるようになっても、「フェアアイルのセーター」が一発で上手に編めるかどうかはわかりません。

5.時間  ~編み始めるまでの時間も重要です~

画像引用:illustAC 作者 sekiさん

セーターを作るには時間が必要です。

実際は、編み始める前の時間の方が大切なんです。

「職人は段取り8分(はちぶ)」という言葉を聞いたことはありますか?

仕事が早く腕の良い大工さんに聞いたお話なのですが、実際の建築現場での作業より
その建築現場に行くまでの準備の方が大切なのだそうです。

  • 道具の準備、手入れ
  • 建材への墨の入れ方
  • 荷物の積み方
  • 体調管理  etc…

現場でいかに効率よく作業するかを考えて準備できていれば、その仕事の8割は終わったも同然
なのだそうです。

「手編みのセーター」を作るのにも職人の仕事が必要ですね。

段取りについては、ビジネスの場でもよく聞きます。

なぜか、きこりの話が多いのです。

↓検索してみて↓
・きこりと旅人の話
・2人のきこり
・木を切るのに8時間与えられたら、私は斧を研ぐのに6時間を費やす

この記事が一緒に編み物を楽しめる「力」と「知恵」になれますように!

手編みのセーターが上手くいかなかったころ、私はこの「5つ」のすべてが不足していました。

そして、今でも不足したままですが、編み上げられるようになりました。

自分の作りたいセーターと、この「5つ」とのバランスが良ければ上手くいくんです。

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手編みのセーターが損益分岐点を超えるには

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