編み物算数④かぎ針「松編みの編み方」~コスパを上げる模様編みの覚え方~

このサイトでは編み物の面倒な作業をできるだけ省略して、手編みのコスパを上げる方法を模索しています。
手編みのコスパを上げるために「編み物に必要な数字」を理屈で理解し、編地の模様編みを早く覚えて、「本や編み図」から早めに離れましょう。
手間が省けて「時短」になりますし、模様編みの失敗も減ります。

「編み物算数」第4回目の今回は模様編みの覚え方です。
第1回目から第3回目で、紹介させていただいた考え方が基本となっていますので、まだ見ていない方はそちらか先に目を通してください。
編み物算数①編み目の数の数え方
編み物算数②長編みは鎖編み3個分
編み物算数③細編みは鎖編み1個分に近い

セーターなど、着用する作品は最終的には編み物を立体的に考えるようになりますが、
まずは模様編みを「面」で理解していく必要があります。
模様編みの多くは、「長編み」と「細編み」と「鎖編み」の3種類の編み方を、いろいろな方向に編んだり、減らしたり増やしたりすることで出来ています。
「長編み」「細編み」「鎖編み」の「横(目)」「縦(段)」の関係を理解できれば、たいていの模様編みはとても簡単な理屈で出来ていますので、すぐに覚えられます。

編み物を「面」で考えるとき、下記のように考えてみます。

  • 「縦」「横」の単位は「㎝」じゃなくて「段」「目」
  • 「面」の単位は「㎠」じゃなくて「模様」

このとき、「段=縦」は「立ち上がりの鎖編みの目の数」によって「横」に置き換えることが出来ます。

こんな感じで、代表的な模様編みの「松編み」で考えていきます。
結論は

♪【細編み1目】+【長編み5目1度】+【細編み1目】の繰り返し
♪【長編み5目の真ん中の長編み】の上に【細編み1目】が来て、【柱】になる
♪【柱】で左右対称になる

「松編み」の考え方

こちらが松編みです。

その特徴は

  • 「長編み5目」と「細編み1目」で出来ている模様が連続している。
  • 奇数の段と偶数の段では互い違いになっている。
  • 段(縦)では、「長編み5目の真ん中の長編み」の上に「細編み1目」が、その「細編み1目」の上には「長編み5目の真ん中の長編み」が、交互にある。
  • 「長編み」と「細編み」が交互になる目は、隣の模様と重なっており、編地全体の縦と平行になっている。
  • 「長編み」と「細編み」が交互になる目を中心にして、左右対称になっている



長編み=鎖編み3目ですので(←編み物算数②で説明しています)
「横」鎖編み6目分×「縦」鎖編み4目分=1模様
で出来ていることになります。

「松編み」の編み方

「松編み」の編み方を「編み物算数」的に説明します。

【模様編み1段目】
① 土台の鎖編みを編みます。
② 細編みの立ち上がりは「高さ」にだけ必要なので、立ち上がりの鎖目を1目編み
土台の鎖編みにも細編みを1目編みます。…編み物算数③
(この細編みの「頭」が次の段を編むときの土台となる)
③ 長編みは「鎖編み3目」と同じなので、3目先の鎖編みに長編みを編みます。
そのまま同じ目に合計5目の長編みを編みます。
④ 左右対称の模様なので、③と同じ考え方で3目先の鎖編みに細編みを1目編みます。
⑤ ③と④を繰り返します

【模様編み2段目】
⑥ ひとつ前の段と互い違いになっているので、 細編みの上には鎖編み3目で
立ち上がります。この鎖編み3目が、「長編み5目」の模様のうち、真ん中の長編みの
代わりになります。(長編み=鎖編み3目…編み物算数②)
⑦ 模様が「長編み5目」の真ん中からはじまっているので、残りの2目の長編みを編みます。
⑧ 下の段の真ん中の長編みに「細編み1目」を編みます。
⑨ 下の段の「細編み1目」に「長編み5目」を編みます。

3段目以降は1段目2段目と同じ要領で繰り返して編みます。

余談ですが、
「長編み」と「細編み」が交互になる目を中心にして、左右対称になっているので、
模様編み1段目を、鎖編み3目から始めても同じ模様になります。
どっちでもよいですが、模様編み単体で編むときには細編みから始めたほうが、土台の鎖編みがきれいに持ち上がってくれます。

【柱の模様】と【畳の模様】

「松編み」のように、「数目と数段」からなる「1模様」が連続してできる「模様編み」は、とてもたくさんの種類があります。作品の地模様として使われる「模様編み」は、ほとんどがこの「数目と数段」の単純な模様パターンの繰り返しで出来ています。
(私の方法で恐縮ですが)この単純なパターンの繰り返しの模様を早く覚えるためには、【柱の模様】か?【畳の模様】か?と分けて考えます。
「松編み」は【柱の模様】です。
「松編み」の、「細編みと長編みが縦に並ぶ場所」は、まっすぐに上に続いており、その部分は隣の編み目と共用されながら編地全体の「長さ」を決めています。
これが建物の「柱」の役割と似ているからです。
なので、編地を面で考えるときには端に「もう1目」分が【柱】として必要となってきます。

これに対して【畳の模様】は「1模様」の両端に【柱】の役割をするものがあります。
【畳】の【畳ぶち】と似ているので(勝手に)そう呼んでいます。
編み地を早く覚えて、編み図を見ないで編むのに、結構役立っていますのでよかったら、この考え方を使ってみてください。

「松編み」を【畳の模様】にすると下のようになります。
点線で囲った部分が【畳ぶち】の役割になり、
1模様が8目となります。

「松編み」の覚え方
♪【細編み1目】+【長編み5目1度】+【細編み1目】の繰り返し
♪【長編み5目の真ん中の長編み】の上に【細編み1目】が来て、【柱】になる
♪【柱】で左右対称になる

PDFにまとめています。ご自由にプリントアウトして使ってください。
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↓PDFはこちらから↓
1-4松編みの覚え方

【動画】↓松編みの仕組みを説明しています↓

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