「手編みのセーター」って難しいですよね?
「簡単」とか「初心者でもできる」セーターも多く紹介されていますが、やっぱり「サイズ調整」が難しくて失敗しちゃうこともありますよね?
この記事では「サイズ調整」が簡単なセーターの編み方を紹介します。
その方法の基本は下記の3つです。
- トップダウンで編む
- かぎ針で編む
- 好きな毛糸で編む
この方法なら、いきなり編み始めても「売り物レベル」のセーターが出来あがります!!
えっ、でも、セーターはやっぱり難しいんじゃないの・・・💦
→「長編みでマフラーが編める人」ならだれでも編めます💕
いやぁ、でも時間がないし・・・💦
→かぎ針編みなら「スキマ時間」にちょこちょこ編めます💕
かぎ針で編むセーターはデザインが好みじゃないかも・・・💦
→細めの毛糸でエレガントにすることも、伝統のセーター風にすることもできます💕
器用でもなく飽きっぽい私の編み物歴は40年を超えています。
しかし、失敗したり、作り上げても着用しなかったセーターやカーディガンは数知れず・・・。
(別の記事に失敗談書いています。【実体験!】手編みのセーターで頑張ったのに失敗したこと~笑~ )
そんな私が仕事、家事、育児、いろいろ忙しい合間でも編み上げられるセーターをやっと見つけました!
しかも、「特売で見つけた一目ぼれの毛糸🧶」を「自分の好きなようにアレンジ」して編むこともできます。
基本の編み方は、
「ネックから編む一年中のかぎ針あみ セーター、カーディガンと輪編みのスカート」
日本ヴォーグ社
を参考にしてます。
セーターは「なが編み」でマフラーが編めれば、誰でも作れます!
手編みのセーターは、「なが編み」で四角く編むことができる人なら編めます!
「『なが編み』で四角く編める」ということは・・・、
🧶立ち上がり3目の「くさり編み」の根元には「なが編み」を編まない。
🧶立ち上がり3目の「くさり編み」の上には「なが編み」を編む。
という大事だけど失敗しやすい基本がちゃんと身についている証拠だからです。
そしてさらに細長い「マフラー」を編んだことがあれば、なおさら大丈夫です。
「マフラー」を編むのって、単調でとても根気がいる作業ですよね…?。
いちおう、首にひと巻きできるようになってからが、意外と大変 (_ _)=3
何回も首に巻いてみては…、
「半分くらいは編めたかな?」
「あれ?ようやく今が半分くらいかな」
「これくらいの長さがあればいいかなぁ♫」
「フリンジつけるのも大変なのね…。毛糸、足りるかなぁ…💦」
「出来たー💕」
あの大変な作業を超えて、編み上げることが出来たんだから、セーター編むのは絶対大丈夫(^。^)v
なぜなら、セーターは各パーツごとに
「ここまでできたー!!」
っていう満足感があるので、マフラーより途中の充実感が高いんです。
聞いたことがある言葉じゃないかと思うんですが、「スモールステップ」の繰り返しなんです。
「スモールステップ」とは、何か大変なことをしようとするとき、
いきなり大きな壁に挑戦するよりも
小さな階段を少しづつ上った方が、成功しやすいということです。
例えば、習い事などもそうですよね?
ピアノなども、いきなり難しい曲に挑戦したりしないですよね?
曲の練習も、それぞれのメロディーの区切りとなるセクションごとに練習しますよね( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )
それと同じで、
「セーター」も各パーツごとに「出来たー💕」が味わえるので、
「マフラー」編むのよりかは、断然楽しいんデス💕
でも、やっぱり計画なしで編み始めちゃうと失敗します💦
「マフラー」は計画なしでも、編み続ければ作り上げられますが、
「セーター」はそうはいきません。
でも、でも!
コツをつかんじゃえば簡単にすいすい編み上げられるセーターもあるんですよ!
その方法を紹介していきますね。
「トップダウン」で編む「かぎ針編み」の「丸ヨークのセーター」にする
突然ですが、
「手編みのセーター」ってどんなセーターをイメージしますか?
手の込んだアラン模様(縄編み)のセーターでしょうか?
かわいらしい雰囲気のロピーセーターでしょうか?
イラストの左側がアランセーター、右側がロピーセーターです。
アランセーターやロピーセーターのように昔からあるセーターの多くは北欧で生まれた編み方ですが、これらのセーターを編みあげるのはやっぱりある程度の技術が必要です。
編み方を丁寧に説明されている本などありますが、そのとおりに編めたとしても出来上がりのサイズを合わせるのは難しいです。
せっかくの手編みなのに、サイズの合わないセーターはもったいないですね。
ぴったりサイズを編むのには、
🧶ゲージをとる
🧶実物大の型紙を作る
🧶ゲージから計算して目数や段数を割り出す(型紙に記入する)
っていう、作業はどうしても必要になってきます。
でも大丈夫!
セーターの編み方はいろいろな方法があります。
具体的なコツその①は、トップダウンで編む丸ヨークにすること!
トップダウンの丸ヨークで編む利点①~サイズを確認しながら編める~
かぎ針を使ってトップダウンで編む丸ヨークのセーターなら、サイズを確認しながら編むことができます!
ゲージや製図をしなくてもいきなり編めます。
🧶トップダウンとは・・・首回り(上)からすそ(下)に向かって編むことを言います。
🧶丸ヨークとは・・・ヨークとは衣類を作るときのパーツのことです。
🧶セーターで「丸ヨーク」といえば首回りのヨークが丸くなっているモノを指します。
棒針とちがい、かぎ針なら針が抜けても簡単にはほどけませんので、試着も簡単です。
途中で試着できることには利点がたくさんあります。
【途中で試着できることの利点】
🧶サイズの確認ができる
🧶イメージの確認ができる
🧶糸が足りなさそうでも「7分丈にする」などでデザイン変更にも対応しやすい
また、棒針は「今日はここまで」とやめるタイミングが難しい時があります。
セーターの身ごろなどを編むときなど、2本の針に均等に編地がかかっていないと針が外れやすかったりします。
でも、かぎ針ならどこでやめても大丈夫なので、スキマ時間を使ってちょこちょこ編めます💕。
トップダウンの丸ヨークで編む利点②~袖山の計算がほぼ無い~
丸ヨークで編む利点は、難しい袖山の計算をしなくて良いことにもあります。
上の図のようなセーターの場合、袖ぐりと袖山の形を合わせるのが結構難しいのです。
トップダウンで編む丸ヨークのセーターなら、丸ヨークと身ごろから目を拾って袖を編むことができるので、袖山の形を考えて計算する必要が無いんです💕
試着してみて、丸ヨークが「ちょうど良いサイズになったな」と思ったら身ごろを編み始めます。
※「ちょうど良いサイズ」はこの記事の、まとめ【具体的な編み方の説明】 で説明します。
そのあと、丸ヨークから拾い目をして身頃を編みます。
「前身ごろ」も「後見ごろ」も一気に編みます。
模様編みの目数や、後ろ見頃前身頃のバランスを考えて計算すれば、割り出しは終わりです。
難しい計算はありません💕
↓丸ヨークを算数の知識で理解する方法はこちら↓
【編み物算数⑦】丸ヨークのセーターを簡単に編めちゃう方法だよ✨ 手編みコスパルカ☆ (itokichi-style.com)
すでに何回も書いていますが、
具体的なコツその②は、かぎ針編みで編むこと!
でもこれは、好き嫌いがあるんじゃないかと思います。
私自身もそうなんですが、
「セーター」って、棒針編みの方が素敵な作品が出来る気がするんです。
でも、大丈夫!
素敵なかぎ針の模様編みってたくさんあるんです💕
なんでしょうね~♬
私が知らなかっただけかもしれませんが、
ここ10年位 かぎ針編みって素敵なモノがどんどん紹介されている気がするんですょ♪。
私の持つ「かぎ針編み」のイメージが一新されました☆ミ
楽天さんのリンクを貼っておくのでぜひ見てみてください!
まずは「日本ヴォーグ社」さんから出版されている本です。
引用:日本ヴォーグ社
📕「ワンダークロッシェ もっと楽しむかぎ針編み」日本ヴォーグ社
立ち読みが充実しているので見ているだけでワクワクしちゃいますよ💕
📕「ワンダフルクロッシェ」日本ヴォーグ社
ワンダークロッシェの続編です。2冊そろえれば本当に「財産」ですね。
📕「糸を切らずに編める 連続モチーフの本」日本ヴォーグ社
旧版を持っていますが、プルオーバーの裾とか、マフラーとかに大活躍してます。
📕「引き上げ編みがおもしろい レリーフ・クロッシェ」日本ヴォーグ社
2021年9月発売の本です!かぎ針編みの奥の深さを堪能できます✨
模様編みの編地をとことん紹介している本ってどんどん減ってきている気がするのですが、「日本ヴォーグ社」さん、新しい本もまだまだ出してくれるんです💕
このタイプの本は、自分の「資産」として、手元にずーっとおいておきたい本です。
40年くらい前かな…?、空前の「編み物ブーム」があったようですが、その時の基本を紹介した本ってめっちゃ充実していました。
今は買えない・・・💦
「廃刊」になってしまう前に是非そろえて「財産」増やさなきゃって思っちゃいます。
つぎは、アップルミンツさんの本です。
引用:アップルミンツの本 (eandgcreates.com)
📕「かぎ針編みのぺたんこポーチ」E&Gクリエイツ
📕「かぎ針編みの北欧こもの」E&Gクリエイツ
📕「増補改訂版 かぎ針で編む 和柄のざぶとん32+8」E&Gクリエイツ
📕「1日で完成!かぎ針で編む おしゃれなマスク」E&Gクリエイツ
可愛い💕
北欧風にも、和柄風にも、ガーリーにも、クールにも!
自分好みに何だってアレンジできそうじゃないですか?
棒針編みでなくても、自分好みのセーターを作る方法はあるんです!!
次は、編みたい模様をセーターに応用するコツです。
「なが編み」がベースの模様編みを選ぶ
かぎ針ってデザインがカジュアルになりすぎて好きじゃない・・・💦
って意見もあるかと思います。
でも大丈夫!
前の項で紹介したように素敵な模様編みもあります。
さらにきちんと感をあげるには「糸」でも出来ます。
かぎ針編みにも、英国で古くから伝統的な「儀式」の際の洋服に採用されてきたものもあるくらいなんですよ!
かぎ針の模様編みって難しそう・・・💦
って心配もあるかと思います。
「難しそうに見えて簡単な模様編み」って、あるんです!
最初に紹介した
「ネックから編む一年中のかぎ針あみ セーター、カーディガンと輪編みのスカート」 日本ヴォーグ社
に載っている編み方は、「なが編み」でマフラーを編めるレベルにある方なら、大丈夫です。
もしも、わからないことがあっても、巻末の説明で理解出来るはずです。
当サイト「手編みコスパルカ☆」のコスパを上げる【小ワザ集】もよかったら参考にしてください。
【小ワザ集】編み物のコスパ改善に役立つ小ワザを動画で解説してます!【随時更新】
編んでみたい模様編みのなかから、簡単な模様編みを見つけるコツを紹介します。
🧶「なが編み」がベースになっているモノ
🧶ひと模様が数目数段で出来上がっているモノ
です。
さらに・・・
🧶模様の中に「増やし目や減らし目のない単純な『なが編み』だけの段」があるモノ
は、増やし目も簡単です。
この段で増やし目をするようにすれば、模様に影響なく増やし目をすることができます。
「なが編み」や「こま編み」の大きさの関係を理解すれば「簡単な模様編み」を見つけることが早くなりますよ♬
↓このサイトでも【編み物算数】で説明しています。
【編み物算数⑤】かぎ針を簡単に♬手編みのコスパを上げる
あと、もう一つ重要なコツがあります。
具体的なコツその③は、好きな毛糸で編むこと!
毛糸選びはめっちゃ大事です!!
質の良い毛糸で編む
これは、もう絶対大事!
私はここで、何度失敗したか・・・💦
このサイトの別の記事でセーターを編むのにおすすめの毛糸を紹介しています。
ぜひ、参考にしてください。
セーターを編むのにおすすめの毛糸は?【失敗しない毛糸選びとお得な買い方】
かぎ針でセーターを編むときは、細めの毛糸がよいです。
太い毛糸だとゴツくなります。
出来上がりのイメージにもよりますが、「合細」「中細」「合太」くらいのモノがよいでしょう。
毛糸の太さは下記の通りの順番でだんだん太くなります。
極細→合細→中細→合太→並太→極太→超極太
まとめ【具体的な編み方の説明】
1.「くさり編み」で作り目をする
まず最初に、「くさり編み」で作り目をします。
この時、頭が入ることを必ず確認してください。
「くさり編み」は後からほどけるので、多めに編んでおいてください。
【小ワザ集】作り目のくさり編みを後からほどく方法【動画あり】~くさり編みをかぞえない~
2.1段目を増やし目しながら編む
選んだ模様編みの段のうち「増やし目」がある段から編む方がよいです。
丸ヨークは、図形でいうと「円すい」です。
円に編むときは真ん中の方が増やし目が多くなるからです。
「くさり編み」の作り目に増やし目をしながら編みます。
増やす目の数は
【1模様分の立ち上がりの高さの「くさり編み」の数×5】
を基準として、模様の数やデザインで適当に調整してください。
ここでいう「立ち上がりのくさり目の数」は編み目の長さ分です。
なが編みの場合、一番上のくさり編み目は次の段の土台となるのでなが編みの高さは「2目」になります。
実際に編む場合は、1段分(1模様分)の高さを「くさり編み何目分の高さか?」で計算してください。
編地は「伸びる」し「縮む」ので仕上げアイロンで調整できます。
1段目の目数は、模様編みに必要な目数に増やすように、注意してください。
「くさり編み」をかぞえるよりはずっと楽なので、きちんと数えてくださいね。
3.ひと模様編む
ひと模様編んだら、試着してください。
ゲージをとっていない分、試着しながらサイズ確認をします。
4.前身ごろ、後ろ見ごろ、袖にパーツ分けする
試着してみて問題ないようなら、
「前身ごろ」「後ろ身ごろ」「袖」にパーツ分けしてください。
段数マーカーを使うと便利です。
割合は・・・
- 前身ごろ:3割強(真ん中に合印をする)→1.5割×2になる
- 後ろ見ごろ:3割弱(真ん中に合印をする)→1.5割×2になる
- 袖:2割×2(左右両袖分)(真ん中に合印をする)→1割×2×2になる
です。
合計で8か所印をすることになります。
この時、模様の数がバランスよくなるようにしてください。
編みはじめ(立ち上がり)は、デザインにもよりますが、迷ったら後ろ中心で良いでしょう。
5.増やし目をする段で増やし目をする
1段目の次の「増やし目をする段」が来たら、また増やし目をします。
増やし目をする数の基準は1段目と同じ【1模様分の立ち上がりの「くさり編み」の数×5】です。
試着した感じで、多めにしたり少なめにしたり調整してください。
増やし目のバランスですが、基本は等間隔になるようにしてもらったらよいですが、
端数が出る場合は、パーツ分けした部分ごとに配分してください。
体形に合わせて、袖部分に少し多めに、後ろ見頃は少し少なめにしてください。
6.ひと模様編む
ひと模様編むごとに試着して、
【1模様分の立ち上がりの「くさり編み」の数×5】を参考にしつつ
増やし目の数を調整してください。
【4.前身ごろ、後ろ見ごろ、袖にパーツ分けする】
【5.増やし目をする段で増やし目をする】
を繰り返しながら肩先まで編む進めます。
7.肩まで編む
肩が少しかくれるまで編んだら、様子をみて増やし目をやめます。
脇の下くらいまで編めたら丸ヨークは編み終わりです。
8.腕が軽く一回りするくらいまで編む
丸ヨークの編み終わり(ちょうど良いサイズ)のめやすは、
- 腕が軽く一回りするように、袖部分を作れる
- 下に来ているTシャツ等の袖ぐりを作れる
- 前の丸ヨークの終わりがバストのあたり
です。
丸ヨークが編みあがったら、この段階で仕上げアイロンをかけておきましょう。
全体を「輪」に編んでいくので、後からはかけにくくなります。
9.「丸ヨーク」と「まち」の「くさり編み」から、拾い目をして「身ごろ」を編む
編みあがった丸ヨークを、「前身ごろ」「後ろ身ごろ」「袖」にパーツ分けしてください。
バランスは今までと一緒です。
「後ろ見ごろ」部分に前後差をつけるため、先に1~2センチくらい編みます。
次の段には身ごろ用の模様編み1段目がくるので、バランスをみて調整してください。
脇には「まち」部分の「くさり編み」を編みます。
この「くさり編み」が脇と袖の作り目となります。
作り目の数は
・【袖の2割くらい】 かつ 【全体の0.4割くらい】
です。
模様編みの目数で調整してください。
左のわきを立ち上がりにして、身ごろ部分を編み始めます。
各パーツの模様のバランスに注意しながら、すそに向かって編み進めます。
この時の身ごろの模様編みも「なが編み」がベースになっているモノを選べば、
編地どうしのバランスも調整がしやすいです。
10.「丸ヨーク」と「まち」の「くさり編み」から拾い目して「袖」を編む
身ごろが編み終わったら、袖の部分も同じようにして、拾い目をして袖先に向かって編み進めます。
デザインにもよりますが、袖先に向かって減らし目をする場合は、左右のバランスに気を付けてくださいね。
11.「えり」「すそ」「袖先」を編む。
「えり」「すそ」「袖先」を編みます。
「えり」は頭が通るように、「袖先」は手が通るように、注意して編んでください。
12.糸の始末、仕上げアイロンをして完成
糸の始末、仕上げアイロンをして完成です!
この記事が一緒に編み物を楽しめる「力」と「知恵」になれますように!
私の編み物の師匠との雑談の中に、本当にいろいろな「知恵」をいただきました。
師匠は、「編み物という文化を継承してくれる人には何でも教えてあげる」を言ってくださいました。
私も、そんな人物になれたらなぁ、という願いを込めてこの記事を読んでくださるすべての方に送ります。
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