マフラー編めれば編める!!
手編みのセーターを作るのに必要な5つの力が少なめでも編める
トップダウンのかぎ針編みのセーターです。
手順④ 身ごろを編む(丸ヨークのパーツ分け→前後差、楕円形への調整部分→身ごろ1段目まで)
(1) 丸ヨークのパーツ分け
出来上がった丸ヨークを下記の部位に分けます。
- 前身ごろ
- 後ろ身ごろ
- 右袖
- 左袖
模様の配置のおおよその目安は下記のとおりです。
おおよその目安ですので、試着してバランスを確認してください。
袖や脇、身ごろ等着用できるサイズになっていることがとても大事です。
パーツ分けしたら印をつけてください。
印は毛糸のあまり糸などでもよいですが、段数マーカーが便利です。
パーツ分けの動画を載せます。
※画面がとても揺れます。後半は少しはマシになりますが「酔い」などご注意くださいませ。
(2) 【前・左腕側】楕円形への調整
この方法で作る丸ヨークには以下の難点があります。
難点:前後も左右も対象なので、身ごろを編む時に調整しなくてはならない
上から人の身体を見たとき、多くの人のざっくりとした胴体の形は
肩側に細長い「楕円」です。
なので
腕側は丸いままでOK!ですが、
背中とおなかは直線に近づけたいです。
そのため、本格的に身ごろを編み始める前に
身ごろに少し編み足します。
身ごろには試し編みで編んだ模様編み②の【松編み】が応用されている模様編みを入れていきます。
作り目はせず、出来上がった丸ヨークから直接目を拾って編みます。
下の画像は、着用する人の【お腹側】【左腕側】の編み図です。
スマホやなどの画面を見ながら編むのがツライ方用にPDFを用意しました。
プリントアウトできますのでよかったらどうぞ✨
(3) 【後ろ・左腕側】前後差と楕円形への調整
先ほども挙げた難点です。
難点:前後も左右も対象なので、身ごろを編む時に調整しなくてはならない
出来上がった丸ヨークは前後も対象なので、このまま身ごろを編むと・・・
・ノド元が窮屈
・背中側は下がり過ぎている
セーターになります。
Tシャツなどの首回りも、前側の空きが大きいのが多いですよね。
前側の空きを多くするため、丸ヨークを前身ごろ側にずらします。
この方法として後ろ身ごろ側は段を多く編みます。
体形や好みにもよりますが、今回は2段だけ多く編みました。
出来上がったセーターが4後ろにずれやすく、もう少し多くても良かったなぁ…と思っています。
お好みですが、4段にしてみても良いかも…デス。
こちらも丸ヨークから直接目を拾って編みます。
編み目のバランスを取りながら目を拾ってください。
丸ヨークの模様編みよりもゲージが小さいので
【2目飛ばすところを1目にする箇所を作る】
などして、調整してください。
↓下の画像は、着用する人の【背中側】【左腕側】の編み図です↓
こちらもPDFを用意しました。よかったらどうぞ✨
(4) 【後ろ・右腕側】前後差と楕円形への調整
↓続いて、【背中側】【右腕側】の編み図です↓
こらもPDFを用意しました。よかったらどうぞ✨
(5) 【前・右腕側】楕円形への調整
↓最後は【お腹側】【右腕側】の編み図です↓
PDFもよかったらどうぞ✨
(6) わき・袖の作り目を作る
両方のわきに「まち」部分の「くさり編み」を編みます。
このくさり編みは、袖の作り目を兼ねます。
作り目の数は模様の倍数が基本です。
今回の模様編みでは「6」の倍数となります。
1目くらいなら数が違っても、なんとなく調整しちゃいます。
上の画像はどうやら「17目」作り目をしているようです(*’▽’)っ
模様編みを逆算して編みはじめを決めます。
編みはじめは「左わき」でも「右わき」でも良いのです。
一応、目立たない場所が良いので、
「右利きの人は左側」「左利きの人は右側」がベストだと思います。
こういう調整ができるのって、「手編みのセーター」の小さなこだわりどころかな💕ってうれしくなりますねー(^^♪。
(7) 後ろ身ごろ1段目を編む。
いよいよ、身ごろを編みます✨
左わきから編んだ場合、右利きの人は後ろ身ごろから編むことになります。
この模様編みは往復編みで編みます。
↓下図は【背中側】【左腕側】の編み図です↓
↓下図は【背中側】【右腕側】の編み図です↓
そして後ろ身ごろ1段目(前後差入れたら3段目)のPDFです✨
(8) 前身ごろ1段目を編む。
続いて前身ごろも同様に編みます。
こちらもゲージのバランスを調整しながら、丸ヨークの編み目を拾ってください。
↓下図は【お腹側】【右腕側】の編み図です↓
↓下図は【お腹側】【左腕側】の編み図です↓
そして前身ごろ1段目のPDFです✨
(9) 試着する!
ここまで編み終わったら試着必須です!
これらがOKで、問題なければ、身ごろを編み進めます!
手順⑥ 袖を途中まで編む
袖も身ごろと同様に編みます。
目を拾う部分は下記の場所になります。
- 丸ヨーク
- 前後差・楕円形への調整
- まちの作り目
立ち上がりの場所は、脇の下にすると目立ちません。
袖は左右交互に途中まで編みます。
こちらも大きな失敗をしないために、用心して途中まででいったん休憩します。
手順⑦ (襟)首元を編む
身ごろも袖も中途半端にしておいて、首元(襟)を編んじゃいます!
この段階で、首元を仕上げてしまうと「着丈」「袖丈」の決定がラクになります。
首元は作品の雰囲気を決める部分でもあるので、早めに編んでしまいます。
そうすると、思うデザインと違った場合のリカバリーも早めにできます。
襟・すそ・袖先の模様編みは見た目には「表引き上げ編み」と「裏引き上げ編み」を交互に編んでいます。
編地が伸縮するのでゴム編みのような効果を期待できます。
編み図には書いてないですが、首回りには減らし目が必要です。
基本は
減らし目の数=立ち上がりのくさり目の数×5
となります。
※編み物算数⑦を参考にしてください。
が、
首元の模様編みの方がゲージが小さいので
1段目だけを2模様に1目ぐらい減らせばよい感じになりました。
肩の部分を少し多めに減らすと、仕上がりが自然になります。
↓首元の編み図です↓
この配色では「樺色の毛糸」を少なめにしたかったので、
1段目と2段目は「中なが編み」で編んでいます。
この記事が一緒に編み物を楽しめる「力」になれますように!
もしも!編んでみてくださった方がおられたら💕
いかがでしたか?
セーターを編まれたのは何枚目でしょうか?
着心地の良い、お気に入りのセーターになりましたでしょうか?
本当に、この記事が一緒に編み物を楽しめる「力」になれますように…(*^。^*)
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