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15模様の丸ヨークのセーターの編み方③「身ごろ」から完成まで

eyecatch

マフラー編めれば編める!!

手編みのセーターを作るのに必要な5つの力が少なめでも編める
トップダウンのかぎ針編みのセーターです。

手順④ 身ごろを編む(丸ヨークのパーツ分け→前後差、楕円形への調整部分→身ごろ1段目まで)

(1) 丸ヨークのパーツ分け

出来上がった丸ヨークを下記の部位に分けます。

  • 前身ごろ
  • 後ろ身ごろ
  • 右袖
  • 左袖

模様の配置のおおよその目安は下記のとおりです。

丸ヨークのパーツ分け(模様の配置)
  • 身ごろ:各4.5模様程度
  • 袖:各3模様程度

※前後左右対称になるように配置してください。

おおよその目安ですので、試着してバランスを確認してください。
袖や脇、身ごろ等着用できるサイズになっていることがとても大事です。
パーツ分けしたら印をつけてください。
印は毛糸のあまり糸などでもよいですが、段数マーカーが便利です。

パーツ分けの動画を載せます。

前身ごろ
後ろ身ごろ
※画面がとても揺れます。後半は少しはマシになりますが「酔い」などご注意くださいませ。

(2) 【前・左腕側】楕円形への調整

この方法で作る丸ヨークには以下の難点があります。

難点:後も左右も対象なので、身ごろを編む時に調整しなくてはならない

上から人の身体を見たとき、多くの人のざっくりとした胴体の形は
肩側に細長い「楕円」です。

なので
腕側は丸いままでOK!ですが、
背中とおなかは直線に近づけたいです。

そのため、本格的に身ごろを編み始める前に
身ごろに少し編み足します。

身ごろには試し編みで編んだ模様編み②の【松編み】が応用されている模様編みを入れていきます。
作り目はせず、出来上がった丸ヨークから直接目を拾って編みます。

下の画像は、着用する人の【お腹側】【左腕側】の編み図です。

スマホやなどの画面を見ながら編むのがツライ方用にPDFを用意しました。
プリントアウトできますのでよかったらどうぞ✨

(3) 【後ろ・左腕側】前後差と楕円形への調整

先ほども挙げた難点です。

難点:前後も左右も対象なので、身ごろを編む時に調整しなくてはならない

出来上がった丸ヨークは前後も対象なので、このまま身ごろを編むと・・・
・ノド元が窮屈
・背中側は下がり過ぎている
セーターになります。

Tシャツなどの首回りも、前側の空きが大きいのが多いですよね。

前側の空きを多くするため、丸ヨークを前身ごろ側にずらします。
この方法として後ろ身ごろ側は段を多く編みます。
体形や好みにもよりますが、今回は2段だけ多く編みました。
出来上がったセーターが4後ろにずれやすく、もう少し多くても良かったなぁ…と思っています。
お好みですが、4段にしてみても良いかも…デス。

こちらも丸ヨークから直接目を拾って編みます。
編み目のバランスを取りながら目を拾ってください。

丸ヨークの模様編みよりもゲージが小さいので
2目飛ばすところを1目にする箇所を作る】
などして、調整してください。

↓下の画像は、着用する人の【背中側】【左腕側】の編み図です↓

こちらもPDFを用意しました。よかったらどうぞ✨

(4) 【後ろ・右腕側】前後差と楕円形への調整

↓続いて、【背中側】【右腕側】の編み図です↓

こらもPDFを用意しました。よかったらどうぞ✨

(5) 【前・右腕側】楕円形への調整

↓最後は【お腹側】【右腕側】の編み図です↓

PDFもよかったらどうぞ✨

(6) わき・袖の作り目を作る

両方のわきに「まち」部分の「くさり編み」を編みます。

このくさり編みは、袖の作り目を兼ねます。

作り目の数は模様の倍数が基本です。
今回の模様編みでは「6」の倍数となります。
1目くらいなら数が違っても、なんとなく調整しちゃいます。

上の画像はどうやら「17目」作り目をしているようです(*’▽’)っ

模様編みを逆算して編みはじめを決めます。
編みはじめは「左わき」でも「右わき」でも良いのです。

一応、目立たない場所が良いので、
「右利きの人は左側」「左利きの人は右側」がベストだと思います。

こういう調整ができるのって、「手編みのセーター」の小さなこだわりどころかな💕ってうれしくなりますねー(^^♪。

(7) 後ろ身ごろ1段目を編む。

いよいよ、身ごろを編みます✨

左わきから編んだ場合、右利きの人は後ろ身ごろから編むことになります。

この模様編みは往復編みで編みます。

↓下図は【背中側】【左腕側】の編み図です↓

【背中側】【左腕側】

↓下図は【背中側】【右腕側】の編み図です↓

【背中側】【右腕側】

そして後ろ身ごろ1段目(前後差入れたら3段目)のPDFです✨

(8) 前身ごろ1段目を編む。

続いて前身ごろも同様に編みます。

こちらもゲージのバランスを調整しながら、丸ヨークの編み目を拾ってください。

↓下図は【お腹側】【右腕側】の編み図です↓

【お腹側】【右腕側】

↓下図は【お腹側】【左腕側】の編み図です↓

【お腹側】【左腕側】

そして前身ごろ1段目のPDFです✨

(9) 試着する!

ここまで編み終わったら試着必須です!

試着して確認すること
  • 首回り
  • 腕回り
  • 大きさ
  • デザインイメージ

これらがOKで、問題なければ、身ごろを編み進めます!

手順⑥ 袖を途中まで編む

袖も身ごろと同様に編みます。

目を拾う部分は下記の場所になります。

  • 丸ヨーク
  • 前後差・楕円形への調整
  • まちの作り目

立ち上がりの場所は、脇の下にすると目立ちません。

袖は左右交互に途中まで編みます。

途中までの理由

①減らし目の割合が左右で同じになるように編みながら確認するため
②毛糸の残量の確認のため
③作品のイメージの確認のため

こちらも大きな失敗をしないために、用心して途中まででいったん休憩します。

手順⑦ (襟)首元を編む

身ごろも袖も中途半端にしておいて、首元(襟)を編んじゃいます!

この段階で襟(首元)を編む理由

①袖丈、着丈のジャストサイズの確認
②編地の重さによる伸び具合の確認

この段階で、首元を仕上げてしまうと「着丈」「袖丈」の決定がラクになります。
首元は作品の雰囲気を決める部分でもあるので、早めに編んでしまいます。

そうすると、思うデザインと違った場合のリカバリーも早めにできます。

襟・すそ・袖先の模様編みは見た目には「表引き上げ編み」と「裏引き上げ編み」を交互に編んでいます。
編地が伸縮するのでゴム編みのような効果を期待できます。

編み図には書いてないですが、首回りには減らし目が必要です。
基本は
減らし目の数=立ち上がりのくさり目の数×5
となります。
編み物算数⑦を参考にしてください。

が、
首元の模様編みの方がゲージが小さいので
1段目だけを2模様に1目ぐらい減らせばよい感じになりました。
肩の部分を少し多めに減らすと、仕上がりが自然になります。

↓首元の編み図です↓

この配色では「樺色の毛糸」を少なめにしたかったので、
1段目と2段目は「中なが編み」で編んでいます。

この記事が一緒に編み物を楽しめる「力」になれますように!

もしも!編んでみてくださった方がおられたら💕
いかがでしたか?

セーターを編まれたのは何枚目でしょうか?

着心地の良い、お気に入りのセーターになりましたでしょうか?

本当に、この記事が一緒に編み物を楽しめる「力」になれますように…(*^。^*)

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15模様の丸ヨークのセーターの編み方①「用意するもの」と「ざっくり説明」

↓過去記事↓
15模様の丸ヨークのセーターの編み方②「試し編み」と「丸ヨーク」

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